読んだ本をメモしていくブログ

社会人2年目、ITエンジニアが読んだ本のまとめ、感想を書いています。

感情的にならない本 不機嫌な人は幼稚に見える (著)和田秀樹

感情的にならない本 不機嫌な人は幼稚に見える 著者:和田秀樹
出版社:新講社

仕事ではそんなに感情的になることはないですが家だとだいたいいつも不機嫌だし、くよくよするし、感情的になってしまうことが多いので読んでみました。

構成は6章構成+プロローグ、エピローグ。
章ごとに分けて内容を記します。

プロローグ 感情の「シンプルな法則」

感情はすぐに変わる。
さっきまでイライラしていても、誰かに褒められればそれだけで機嫌がよくなる。
感情的にならない技術は2つ。

  • 放っておく
  • 物事をできるだけやんわり受け止める

1つ目:放っておく 感情に振り回されるということは、自分でもよくわからなくなっている状態。そういう場合は放っておくしかない。
考えて答えの出るもの動けば形になることから手をつけていくしかない。
単純な作業や日常の業務でも動けば結果が出てくるので、気分もよくなってくるはず。

2つ目:できるだけやんわり受け止める これしかないではなく、「いろいろある」と考える。曖昧にしておく。 感情的になりやすい人は「曖昧さ」が苦手。(第4章に出てくるが、曖昧さを許容するととても楽になる。)

第1章 人には「感情的になるパターンがある」

いつも不機嫌になるときは同じパターンになっていることが多いはずであり、同じ人に対してイライラすることが多い。
感情的になりやすい人に必要なのは「引く技術」である。
相手を許容し、自分を引く。実は、自分を押し出した時も引いた時も結果は同じなのだから、引いた方が労力を使わない分得である。
また、「なに言ってるんだ!」と言いたくなった時は冷静に以下のポイントを思い出してみると放っておくきになるのではないか。

  • 話にならない人はごく一部
  • 怒っても状況は変わらない

第2章 「感情コンディション」を整える

あれこれ考え込んでしまう人は自分の悩み・不安が「今一番大きな問題」であると捉えている。そうすると頭の中はその問題で占領されてしまう。
ここで、「いろんな可能性があるから考えても答えが出ない」→だから考えないという人は悩みグセがない人。
逆に、だからもっと考えるという人は悩みグセのある人の典型。
嫌な感情は放っておけばいいので、自分の気持ちと向き合わないことを心がけ、別のものに関心を向けるのがよい。
関心を外に向けることで明るく朗らかにいることができる。その時に億劫に感じるときは以下の合言葉を使い、きっちりシナリオを描かずにおくことを気をつける。  

  • ともかく 「外に出たら寒いし何も面白いことがないかもしれないけど、ともかく外出してみよう。」
  • どんな答えに関しても「ひとまず」の答えとみなす 「ひとまず面白いことはなかったけど明日は何かあるかも」
    というように、外に出たけどやっぱり何も面白くなかった。と結論づける前「ひとまずの答え」として受け止める。

第3章 「曖昧さに耐える」思考法

カッとなる人、自分の不機嫌を隠さない人、思い込みが激しい人は認知的成熟度が低い(大人気ない)と言える。
この、認知的成熟度とは、可能に振り回される度合いで、決めつけたり聞く耳を持たないということは認知的成熟度が低い。
認知的成熟度は曖昧さ耐性(曖昧さにどれだけ耐えられるか)と比例する。
物事は白と黒だけではない中間が存在する。この曖昧さを大人になるにつれて認識できるようになる。

ここで紹介される思考法は、should思考からwish思考へである。 should思考は「○○であるべき」という考えだが、「〇〇だといいなぁ」というwish思考に移行して行くことで完璧主義である自分を手放すことができる。

第4章 「パニックに陥らない」技術

パニックになりやすい人は以下の特徴があげられる。

  1. 心配性
  2. 緊張しやすい
  3. 思い詰める

これらの特徴がある人は気持ちに余裕を持てないためパニックに陥りやすい。
一気に最悪の結論に達してしまうためパニックになってしまうが、感情を口にする前に一旦「今はともかく」と考え冷静になる必要がある。 また、セルフウォッチングも有効で、「○○さんならどうするか」と自分に問いかけたり「自分は今冷静か?」と客観的になるのもパニックに陥らない技術である。

第5章 いつでも気軽に動く

感情的にならない1番有効な方法は「動く」こと。
感情的になりやすい人は根本解決をしたがるが、「〜よりはまし」という考えをすると楽になる。
そのほか、シミュレーションする癖が付いていないか?
考えても始まらないことを考えてはいないか? と自分に問いかけてフットワークを軽くするとこが感情的にならないための方法である。

第6章 「小さなことでクヨクヨしない」技術

ここからは前章までのまとめに入る。 受け止め方1つで感情は変わってくる。そのため、小さなことでクヨクヨしないためには「しゃあない」と軽く受け止める。
励ましには素直に頷いてみる。そしてどんどん動いてみるのである。

エピローグ あなたが笑うとホッとする人

感情的になってはいけないということではなく、上手に感情的になれる人が朗らかな人なのである。
感情とは本能的なものであるから、ずっと押し殺したらストレスになる。そして一気に発散してしまうのである。
そうならないために、上手に感情表現ができる必要がある。
自分からパートナーに微笑み、感情を素直に表現して分かり合えるようにするのです。

 感想

第2章にある通り、私は曖昧であることが非常に苦手である。曖昧さへの耐性がほとんどないということに気付かされた。
また、考えてもわからないからもっと考える。こうでなければならない。という典型的な悩みグセがある人であった。 仕事では怒らない問題だが、自身の今後のキャリア、プライベートのこととなるとこの癖が出てきてしまう。 今後なんとか出ないように、感情を一旦放っておくというスキルをみきつけたいと思う。